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英語:単語カードは中1まで(3)

 (2018.5.26)

単語を最も効果的に覚える方法は、文章・文節の中で覚えるということです。単語とその和訳を一対一で覚えるよりも、文章もしくは文節としてひとかたまりで覚えた方がよいのです。
なぜなら、文章中で覚えることによって、まず使い方を一緒にマスターできます。また、周りの語句との関連付けによって覚えやすくなります。さらに、良い例文であれば、そっくり覚えればまるごと使うことができます。したがって、文章・文節ごと暗記対象とすると、スペース的に単語カードは適さないことになります。
文章・文節ごと覚えることには、良い面ばかりではなくマイナス面もあります。たとえば、単語ごとに覚えるよりも覚える対象が多くなります。これに対しては、「1の努力で1覚える」ことと「5の努力で5覚える」こととの対比で割り切る必要があります。また、文中で変化した語句のまま覚えると原形がわからない、という不安もあります。これに対しては「原形を優先して覚える」か「よく使われる形を優先して覚える」かの違いだとして、それぞれ不足している方を後から補うという単なる順序の問題だと考えれば良いと思います。
中1あたりではまだまだ単語もひとつひとつ覚える段階なので、単語カードも大切なツールになり得ると思います。しかし遅くとも中2になったら単語カードではなくできるだけ大きな固まりで覚える資料を用意して、まるごと覚えていく努力をすることを当教室では徹底しています。結局、『使い方ごと覚えたほうが早く使えるようになる』、ということにたどり着きます。なおこの方法だと、文章の一部の単語を入れ替えれば別の文章を作ることができる、というセンスも磨くことができます。